クエストコンプリートのための注意点

 ストーリー攻略で満足するプレイならいざ知らず、全クエストをコンプリートしたいとなると、気をつけるべき点は多い。クランレポートに記録されるクエストの総数は300。それらが互いに発生条件や要求アイテムで複雑に絡み合っており、いい加減なやりくりではとても達成できない。以下に紹介するのは注意点の中でも特に重要度の高いものである。なお、クエストアイテムは極力捨てないことを念頭に置いている。目次は読み返す時のためにつけたが、初めてであれば読み飛ばさず全てに目を通した方が良いと思う。

クエスト攻略は計画的且つこまめに

 メインストーリーの進行とともに受注可能なクエストはどんどん増えていく。一度にクエストリストに並ぶのは最大14〜16まで。クリアや失敗、掲載期間の経過により順次入れ替わるほか、受注とキャンセルを繰り返すことでも発生条件を満たしているクエストと入れ替えていくことが可能。

 クエストには再掲載までの期間が設定されているため、発生条件を満たしているものでもしばらく出てこないことがある。多くのクエストにおいて20日で設定されている。これはゲーム内においてちょうど一月分の長さである。
 また、一度にクエストリストに並ぶ最大16のクエストのほか、背後で待機状態にできるクエストに限りがある。このためあまりに多くのクエストが発生条件を満たした状態になっていると、いくら待っても狙いのクエストがリストに掲載されないという事態が起こる。基本的にクエストナンバーの若いものほど掲載優先度が高い。

 クリア可能なもののうち装備品やお金だけが報酬のものや、すぐに使い道のあるクエストアイテムが報酬のものなど、クリアしても差し支えないクエストからこまめに消費していくことが好ましい。先にストーリーだけ進めてサブクエストは最後に一気に片付けようという考えは悪手である。

「雪の妖精 / Snow Fairy」と「モルボル大騒動 / Malboro Hunt」

  • No.109「雪の妖精 / Snow Fairy」
  • No.225「モルボル大騒動 / Malboro Hunt」

 特定のクエストが出なくなるというのは多々あるが、おそらく最も陥りやすく貴重品が絡む例がこれだろう。どちらもNo.013「賞金かせぎ / The Bounty」のクリアのみが発生条件となる。互いが発生条件や受注条件で関係しているわけでもないので、どちらも相互関係なくクリアは可能。ただし「モルボル大騒動 / Malboro Hunt」で手に入る「シリルアイス / Cyril Ice」を持っていると「雪の妖精 / Snow Fairy」でのエンゲージを回避して大剣「アイスプリズム」を入手できる。この武器の入手機会はこの一回限り。

 ストーリの進行に合わせた計画的なクエスト消化を怠った場合、「モルボル大騒動 / Malboro Hunt」がリストに現れなくなる。一方で比較的数の若い「雪の妖精 / Snow Fairy」はほとんど常時出っ放し。クエストの残り具合によっては「アイスプリズム」は諦め「雪の妖精 / Snow Fairy」を消化することも考えた方がいい。希少価値こそあれどそこまで強い武器ではない。

消費する当てのないクエストアイテムが手に入るクエスト

 入手できる個数に限りがあるにもかかわらず使い道がなく手元に残るアイテム。クエストアイテムの所持数には限りがあるため、これらを無計画に取得することは避けるべきである。そうしたものが手に入るクエストのうち、特にクリアする優先度が低い、あるいはすべきではないものを以下にまとめる。

単発で独立したクエスト

  • No.047「至高のレシピ / Hot Recipe」……… ゲド卵スープ
  • No.055「テミルの白い花 / White Flowers」… テミルの白い花
  • No.059「スケブどろぼう / Sketchy Thief」… スケッチブック
  • No.164「うばわれた記憶 / Diary Dilemma」… イカサマのダイス
  • No.169「究極の野望 / Lifework」…………… ラブ・ポーション

 どれもメインストーリーの進行のみが発生条件であり、かつ他のクエストの発生条件に一切関わらない完全に独立した単発クエスト。優先的にクリアするメリットは薄いため放置推奨。テミルの白い花には聖属性強化、ラブ・ポーションにはヴィエラ族が加入しやすくなる効果があるので全く使えないというわけではない。ゲド卵スープはこのクエスト以外でも手に入り、最大取得可能数は2つ。なお、「テミルの白い花 / White Flowers」にはゴブリンが出現する。

特定都市でのみ受注できるクエスト

  • No.038「火災発生 / Fire! Fire!」………… スプリンクラー(シリル限定)
  • No.054「やさしき調べ / For A Song」… 歌姫の三弦琴(ミュスカデ限定)
  • No.056「新アンチロウ / New Antilaw」… 琥珀(カドアン限定)

 特定都市以外ではリストにも並ばないため、クリアせず放置してもリストを圧迫しづらい。デメリット小ささゆえ基本的に放置一択。「新アンチロウ / New Antilaw」に関してはカードキーパーでエゼルと話さなければ発生自体を予防できるが、海外版ではこのクエストのクリアがエゼルの加入条件の1つである。これらの点を除けば一つ上の項目と同じく完全に独立したクエストであると言える。

複数のアイテムが手に入る連続したクエスト

  • No.088「四神竜オグマ / The Worldwyrm」……… オグマの証
    → No.089「モンブランの花嫁 / Moogle Bride」… エステロス
     → No.090「クランのおきて / Clan Law」……… マスターブレイヴ
  • No.108「密猟者たち / Poachers」………………… タイガーの毛皮
    → No.105「密輸クランを追え / Smuggle Bust」
     → No.053「毛皮骨肉店 / Flesh & Bones」……… タイガーの毛皮
  • No.151「衝撃の朝 / Morning Woes」……………… マルチンの耳栓
    → No.125「情熱の砦 / Castle Sit-In」……………… ガード勲章

 クリアすることによって順次1〜2のクエストが派生していく。問題点はその進行に伴って消費不可アイテムが複数手に入るというところ。つまりクエストリストの枠を1つ空けるために、2〜3つのアイテム枠が埋まる。クリアするメリットよりその後のデメリットの方が大きいので最後まで放置すべき。「密猟者たち / Poachers」から始まる一連のクエストで手に入るのはタイガーの毛皮2枚なので、1枚は元から捨てるつもりだという人はクリアしてしまっても構わない。

 「四神竜オグマ / The Worldwyrm」にはサンダードレイクが出現し、ドラゴンフォースの習得が可能。ただしボスユニットであるため生け捕りは不可。

ラーニングに役立つ「英雄ガオルの歌」関連クエスト

 No.062「オアシスのカエル / Oasis Frogs」のクリア報酬であるアイテム「英雄ガオルの歌 / The Hero Gaol」の説明文を読むことで発生するクエスト群。幾つかのクエストが派生し、最終的にブレード「赤のエーヴュア」と「青のエーヴュア」が手に入る。消費に困るクエストアイテムは手に入らないためリストの圧迫という面で困ることはない。

 重要なのは一連の派生クエストの中でゴブリンとサンダードレイクが出現するという点。どちらも登場するクエストが限られており、ラーニングや生け捕りの機会が少ない。No.032「灰の塔跡 / Tower Ruins」でゴブリン、No.034「魔竜のいた遺跡 / Magewyrm」でサンダードレイクが出現する。サンダードレイクはボスユニットなので生け捕りはできないが、キャラ育成を後半にまとめて行いたい場合、ゴブリンパンチやドラゴンフォースの習得機会を取っておくのに便利。彼らが出現し、かつプレイヤーの裁量で発生タイミングを決められるのはこの一連のクエストのみ。

 エーヴュア2本を終盤まで諦めなければならないというのが一つ欠点ではある。読まなければいいだけなのでリネの加入には支障はない。

「クランリーグ」関連クエストでリストを圧迫させない

  • No.---「イエローパワーズ / Yellow Powerz」… 王者の月限定
  • No.---「ブルージニアス / Blue Geniuses」…… 年中開催
  • No.---「ブラウンラビッツ / Brown Rabbits」… 年中開催
  • No.---「ホワイトクポーズ / White Kupos」…… 年中開催
  • No.043「クランリーグ決勝 / Clan League」… 年中開催

 クランリーグ関連のクエストはクリア後も何度でも発生する。クエストは上記の順番で進み、「クランリーグ決勝 / Clan League」をクリアすると1回戦目の対「イエローパワーズ / Yellow Powerz」戦に戻る。2回戦目以降は勝ち進んで条件を満たしていると年中発生してしまうので、王者の月限定である「イエローパワーズ / Yellow Powerz」戦に固定しておけば多少はクエストリストに余裕を持たせられる。

読む前に注意しておくべき「うわさ話」

 パブで特定のうわさ話を読むことで発生するクエストがある。見落としによって発生できないという事態はもちろんのこと、発生させてしまったがために消化できぬままクエストリストを圧迫するという状況も起こり得るため、読むべきものとそうでないものを知っておく必要がある。以下3つは段階的に派生する一連のサブストーリーとなっており、最終的に多くのクエストが解放されてしまうため取扱注意。

「ファルガバード / Falgabird」

 No.075「カドアン解放戦 / Free Cadoan!」クリア後に発生するうわさ話であり、No.076「炎の刻印 / Fire Sigil」の発生条件になっている。このクエストの報酬品は同じものが別のクエストで何度でも入手可能であるため、クリア後に捨てしまっても構わない。一番の問題はこの後に派生していくうわさ話。読む場合は要注意。

「魂の石 / The Spiritstone」

 No.076「炎の刻印 / Fire Sigil」クリア後に発生する。No.077「バクーバ解放戦 / Free Baguba!」の発生条件だが、このクエストでは他では入手できず今後別クエストで必要となる「デルタアタック / Delta Fang」が手に入ってしまう。すぐに消費できる目処がないならばうわさ話は読まずに放置し、クエスト自体を発生させずにいた方が吉。

「賢者の錬金 / The Sages」

 No.077「バクーバ解放戦 / Free Baguba!」クリア後に発生する。全7つのクエストの発生条件となっており、中でもNo.196「知のセフィル / Mind Ceffyl」、No.197「力のセフィル / Body Ceffyl」、No.198「魂の石 / The Spiritstone」の3つはクリアした後も何度でも再発生するクエストである。このうわさ話を読んでしまうと永久的にリストを最大3枠分もを圧迫することになるので、見通しが怪しい内は絶対手を出さないこと。